平成28年10月30日(日)13:30~16:30
当日の流れ
-オリエンテーション
-グループワーク①「キャリアを歩む上での壁や不安を吐き出そう」
-白河桃子さん講演(少子化ジャーナリスト、相模女子大客員教授)
-グループワーク②「これから”したいこと”を考えよう」
◆ 第2回「ママになってもキャリアもちゃんと歩みたい!」 講師:白河桃子
共通点が多い、働くママが集結
働く女性が自分らしい働き方や子供の育て方を考えるための「働く女性の応援プログラム」第2回では、子育て中のママが子育て・仕事・家事の両立をどのようにしたら良いのか、職場でどのように働いていけば良いのか、様々な悩みを抱えながらも「子育てをしながらキャリアを歩みたい!」という想いを実現すべく、講演とグループワークを通じてみっちりと考える時間になりました。
まずは、参加者同士の自己紹介タイム!隣に座っている人との共通点を3つ探すゲームで、お互いに交流を深めました。「子供の性別や年齢」「出身地」「業種」など、すぐに共通点を見つけ出し、あちこちで笑い声が聞こえるほど会話が弾んでいました。

働くママの悩みは、多方面にあり
自己紹介の後は、早速プログラムの本題に突入!グループワークを通して、キャリアを歩む上での壁や不安を吐き出して共有しました。ワーク冒頭で作成した、“自分が理想とするライフ&ワーク表”を基に、理想と現実の狭間で生じるモヤモヤを言葉に落とし込んでいきました。
「夫の働き方が心配…」「上司とのコミュニケーションをどうとれば良いかわからない」「正当な評価をしてもらえていない」「親の介護が心配」など、子育てをしながらの仕事のやり方を模索しながらも、自分自身のことだけに留まらず家族の将来に対する不安を抱いている方が多く見受けられました。

多様な人材がいる会社は、生産性が高くなる!
個人が抱える不安や悩みを解決する糸口を見つけるため、少子化ジャーナリストとして活躍されている白河桃子さんの講演が始まりました。 白河さんが携わっている“働き方改革実現会議”や“一億総活躍国民会議”について触れつつ、「働き放題の日本社会を変えていくことが、女性が活躍しやすい環境づくりにもなる。」と述べられ、長時間労働からの脱却のメリットを詳しく説明してくださいました。
また、「女性の活躍には男性の家庭参画が必要不可欠だが、その環境をつくるためにも、社員全員が取得することを目的とした制度が必要である」と述べられました。在宅勤務や、リモートワーク、フレックスタイム、子連れ通勤など、次々と登場する柔軟な働き方を、独身や既婚、子持ちか否かに関わらず、全員が使えるようになることで、お互いがプライベートの時間を大切にできるようになるとのこと。
「子育て中はもちろん、介護などにより働き方に制限がかかってしまう社員は今後確実に増えていく。そして多様な働き方が選択できる企業が勝ち残っていく。」という言葉に、今の働き方そのものを見直し、変えていきたいと勇気づけられるママの姿も。
働き方改革により多様な人材が働きやすい環境を実現することが、働くママにとってはもちろん、全ての働く人にとって健康的でやりがいのある環境づくりにもなると説明し、参加者に大きな気づきを与えてくれました。

私も労働環境を良くするために動きます!
白河さんの講演を受け、前半のグループワークで出た不安や悩みの解決策を考える時間です。理想的なアイデアでもOKというルールの下、自由に話し合いました。次々に出てくる解決案に、参加者自身の考えが柔軟になっていく様子が見てとれました。
最後は、グループ内で考えた解決案を基に“Voice for Tokyo(~のために~したい!)”として、未来の東京に向けた私たちの声とそのために自分がとれるアクション」に各自落とし込み、発表し合いました。
<Voice for Tokyo(一部)>
・家族を育てるために働き改革をしたい!
・会社の後輩のために、経験談を発表したい!
・子供たちのために、長時間労働をやめて男女ともに効率よく働く労働環境を増やしたい
・がっかりしがちなワーママのために、日本の時間を”生きているものに”したい!
他にも「昭和の会社を変えたい!」、「一億総ファミリーサポートを実現したい!」などなど・・・未来の”誰か”のために今の環境を変えていくアクションをしたいと力強く宣言する参加者が多く、とても熱気に満ちた場になりました

アンケート感想(一部)
・モヤモヤと理解していることが、数字等含めて整理されて、上司や人事、周囲にも伝えたい。
・皆少しずつ状況は違いながらも、想いは共通していると実感した。
・いろいろ抱えている問題も、工夫することで解決できると感じた。
・今まで国は何をやっているんだと不安でしたが、世界が変わりつつあることを実感できた。
・悩みを共有したり、明日からのヒントを得ることができた。
・色々な方と話すことで、未来の自分を見据える良いきっかけになった!
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