パパの育児応援塾                 第2回開催報告

 平成28年2月5日(金) 18:30~20:30
  当日の流れ
   -ミニレクチャー
   -ダイアモンド✡ユカイさんトーク(高祖常子さんによるインタビュー形式)
   -質疑応答
   -ワークショップ

 パパの育児応援塾の第2回は、ダイアモンド✡ユカイさんが登場!ユカイファンのパパを含む計36名の受講生が拍手でお迎えしました。

            

 ロックンローラーのユカイさんは、子育てもロック中。3人のお子さんの子育てに熱いパパです。この日は偶然、長女ニーナちゃんの6歳の誕生日と重なり、「お昼にお誕生日会をしてきました」とうれしそうに語る姿は、まさに「笑っている父親」でした。

                 

 第1回と同様、高祖常子さんのインタビューで進みます。ユカイさんの幼少期の思い出、不妊治療について、子供が誕生したときの喜び、愛娘との子育てライフ、双子の大変さなど、ユーモアを交えて愉快なトークが続きました。とりわけ、ご自身の母親と妻への愛情が伝わり、会場は温かな空気に包まれました。

 著書『タネナシ』でも綴られていますが、子供が欲しいと願いながら叶わず、不妊治療のクリニックに妻の付き添いで行ったつもりが、自分の無精子症が原因だったと判明。「自分は男だ!強い!と思っていたのに……」と強いショックを受け、一時は妻と別れることも考えたそうです。その後、妻の心身への負担を心配しながらも治療を続け、女の子を授かったときは大感動。娘との生活が楽しくて、生き方が変わったとのこと。

                 

 夫婦の役割分担は「ロックンローラーなので夜は強い」と、夜間の授乳を担当。双子の授乳は2倍以上大変だった、と赤ちゃんのお世話をした当時を懐かく語っていました。得意の歌とギターで子守りをされている話も楽しそうでした。

 受講者との質問タイムでは、『タネナシ』を読んだのがきっかけで不妊治療を始めたというパパから、感謝の言葉がありました。また、妻がユカイさんの大ファン!というパパからは「子供を怒るときに気をつけていることは?」と質問があり、アメリカで研究が進んでいる隔離(タイムアウト)について解説がありました。「試してみたい!」とアンケートに回答するパパが沢山いました。

          

 最後に、ユカイさんから「子供から生きる意味を教えてもらっている。ロックンローラーは天涯孤独でいいと思っていたが、子供からアガペー(真の愛)の意味を教わった。妻との関わり、子供との関わり、自分の親との関わり。学べることばかり。」とメッセージが贈られ、拍手とともに笑顔で退場されました。

             

 ユカイさんの子育てトークの前後は、ファザーリング・ジャパンの東さんによるワークショップが行われました。前段は夫婦パートナーシップに関するミニレクチャーで、夫婦喧嘩のきっかけになる地雷ワード(例えば「手伝おうか」という言葉はNG)などについて講義があり、グループで話し合いました。

            

 ユカイさんのトークの後は「パパ・スイッチ」に関するワークです。男性は女性と違い、妊娠から出産まで親になる体感がありません。赤ちゃんの子育て中や妻の妊娠中など様々なタイミングでパパ・スイッチが入り、父親になる自覚が芽生えるものです。グループ内でお互いに、“どんな時にパパ・スイッチが入ったか”、そして、“父親になって感じたこと”について語り合いました。

             

 話し合いでは、妊娠を知らされた時、赤ちゃんを初めて抱き抱えた時、へその緒を切った時、2人目が生まれた時など、人それぞれでパパ・スイッチが入ったと紹介がありました。不妊治療経験のパパは、妊娠を知らされた時に強烈にスイッチが入ったとのこと。また、子どもが生まれた瞬間の話を初めて人前で話した参加者もいて、「帰ったら妻とも話してみます」という声があがりました。

 “父親になって感じたこと”では、「自分一人ではないという自覚が生まれた」、「自分の親の気持ちを感じるようになった」「子どもや妻を何があっても守るという気持ちが湧いた」と語るパパの姿が多く見られました。

             

アンケート感想(一部)
<ダイアモンド✡ユカイさんトーク>

  • とても面白かったです。サイコーでした。
  • ユカイさん自身が輝いている。自信に満ちあふれていて、カッコよかったです!
  • 人間的魅力にあふれる人でした。
  • ご本人の大変な体験を明るく、包み隠さず話されていたのが印象的で、感動しました。
  • 父親になるまでに苦労があったという話をお聞きして、あらためて子供が生まれてきてくれたことの奇跡を感じました。
  • 子育ての話だけでなく、夫婦で困難を乗り越えた体験は勇気づけられました。
  • ユカイさんが(不妊治療や子育てについて)非常に勉強家で驚いた。子供の隔離の話は非常に参考になった。
  • 子供は生きる意味を教えてくれる。何を残すかとか期待しない。思い出は自分の中に残る、という言葉が印象に残りました。まさに自分もそうでした。とても幸せな気持ちになりました。

<参加者同士のワークショップ>

  • 今回も多くのパパの様々な経験、子育てに対する考え方、人としての生き方などを聞けてよかった。
  • たくさんのパパさんのエピソードが聞けて、ああ、こういう育児もあるんだなと学ぶことができました!
  • 似たようなことで悩んだりしているパパたちの意見に励まされた。自分と同じミスをしているパパの話を聞いて、自分を見直した。
  • 夫婦の役割分担について、皆さんの意見が聞けたので良かったです。
  • 子供が生まれて感じたこと。改めて考えてみて、親として、人として、人生をどう過ごすか振り返ることができた。
  • 他の人の話を聞くことで、忘れていた同じような体験を思い出すきっかけになりました。
  • パパ・スイッチ。子供が生まれて感じたことで生まれた時のことを思い出すことができ、とてもよかった。

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