笑顔で働き続けたいママへの応援プログラム     第1回開催報告

 平成27年12月13日(日) 12:00~14:30
  当日の流れ
   -自己紹介タイム
   -白河桃子氏による講演
   -ワークショップ
   -糧ことばの共有

 12月13日(日)、「笑顔で働き続けたいママへの応援プログラム」の第1回を実施しました。この日は受講者45名中42名が参加し、「ママの働き方」というテーマの下、白河桃子氏による講演やグループワークが行われました。

 まずは、自己紹介タイムです! 手拍子をたたき、リズムに乗りながらひとりずつ自己紹介をしました。お互い初対面なので始める前は少し緊張しつつも、終わった後はみんな笑顔になり自然と会話も始まりました。

               

 続いては、少子化ジャーナリストで相模女子大客員教授の白河氏による講演です。働くママに向けて、「働くママは、これからの時代のチェンジメーカー」と心強いエールを送ってくれました。この言葉には、参加した多くの働くママが勇気づけられたようです。

 また講演では、働くママを取り巻く問題や今後の動きなどを、様々なデータを基に説明いただきました。その中で、”長時間労働問題”が子どもを抱えた女性が働く上で大きな問題になっていると述べました。働くママが社内や家庭で抱えている様々な問題の根本的な原因は、”長時間労働は当たり前”という意識であると指摘し、それ故、どんな女性支援も結局のところ「働くママvsその他社員」という対立構造を招いているのだそうです。

 これからの社会は、世帯所得の安定を図るために共働きが必要不可欠であり、男女共に「産みたいときに産める」環境づくりが求められているとのこと。

 そして、今日本で起こっている動きとして「働き方改革」を挙げ、働くママにとっては嬉しいニュースとなりました。これは社員全体の脱長時間労働を目指す動きのことで、最近広がりを見せているのだそうです。仕事に重きを置く人、仕事以外にも大切なものがある人、子どもが欲しい人、親の介護がある人など異なる価値観や背景を持つ人々が共存できる、”ダイバーシティ”が実現できるよう、一致団結して働きかけていこうと、働くママたちのモチベーションを高める講演内容となりました。

               

 白河氏から多くの情報を得た後は、実際に自分自身が置かれている状況を整理し、未来を見つめるワークショップを行いました。ここでは、子どもの年齢別に5テーブルに分かれ、働くママの「悩み」と「解決策」を出すグループワークを実施しました。

 まずは「働くママの悩みや問題」を出し、次に考えられる「解決策」をグループ全員で導き出すという流れです。

 初対面とは思えない程、各テーブルに配置されたファシリテーターの元にたくさんの意見が寄せられました!

 出てきた悩みを見てみると、「職場の理解を得られていない」「夫の帰宅が遅い」「子どもの預け先がない」「体力不足で疲れがとれない」「(育児も家事も)すべて女性がやらないといけないと感じてしまう」というように、職場、パートナー、子ども、自分自身、古くからある考え方など、多くの方がいろいろな場面において悩みを抱えていることが分かりました。そして、悩みの多くが「その気持ちわかる!」と共感を得られることばかりでした。

 悩みを出し切った後は、解決策を考える時間です。解決策を見てみると、大きく「自分自身で変えられること」と「社会に変わって欲しいこと」の2つに分けることができました。

 自分自身で変えられることは、「ファミリーサポートやベビーシッター制度、機械(ルンバ、食洗機)をとことん使う」 「ポジティブに諦める」「理想像をレベルダウンさせる」「あまり謙遜せずに成果をアピールする」「地域のママと連携 」「情報に振り回されない」など、投資や意識に関することが多く見受けられました。

 社会に変わって欲しいことは、「時間より、仕事の質という文化づくり」「早期復職」「男性育休を義務化(半年間は女性がやっていることを、すべてひとりでやってもらう)」「柔軟な働き方ができるようにする」「子育てはパパも当たり前にする」など、働き方や、女性=家事・育児といった固定概念から脱却する仕組みづくりが求められているようです。

     

 最後は、参加者にプログラムを通して一番共感や感銘をうけた言葉を「糧ことば」として挙げてもらい、グループ内で共有を行いました。多くの糧ことばがありますが、その中でも共感が高かったものをいくつかご紹介します。

「親の幸せが子どもの幸せ」「夫の協力が二人目につながる」「ノイズを聞き流す」「たくさん助けてもらうのもスキル。後々返していけばよい」「働くことは”当たり前”」「外部リソースの活用は自分と子どもへの投資」「女性の経済力が上がると、子どもの数が多い」「自分で働き自分の財産を築く権利がある」「パパを育てる」

               

 第1回の今回は、「ママの働き方」がテーマでしたが、次回は多くの方が悩みを抱える「周囲との協力体制について」です。ひとりでも働くママが楽しく過ごせるように、引き続きみんなで一緒に未来について考えていきます!

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